世界中どの国の研究者も、欧州連合(EU)加盟国またはEUの第7次研究枠組み計画(FP7)下の 関連国(AC)で研究を行う場合、欧州研究会議(ERC)による助成金の支給を申請することができます

ERC助成金は優れた科学研究に対する助成金として、その認知度が国際的にますます高まっています。

ERCが助成する研究プロジェクトは最長5年間継続することができ、社会科学、人文科学、学際的研究を含むあらゆる科学分野における先端研究を対象としています。助成金は新進の研究リーダー(「ERC若手助成金(ERC Starting Grants)」および「ERC独立移行助成金」(ERC Consolidator Grants))と、すでに地位を確立し広く認められた研究者(「ERC上級助成金(ERC Advanced Grants)」)の両方を対象としています。

研究者が渡欧(EU加盟国またはFP7関連国)して研究を行う場合、助成額が追加されることもあり、総額として若手助成金では最大200万ユーロ(欧州内在住の研究者の場合150万ユーロ)、独立移行助成金では最大275万ユーロ(同200万ユーロ)、上級助成金では最大350万ユーロ(同250万ユーロ)が支給されます。

申請手続きは、ERCによる募集受付期間中に行うこと。とします。選ばれた研究者に関しては、EU加盟国内あるいはFP7関連国内における研究プロジェクト実施機関(「ホスト機関」)とERCとの間で契約を取り交わします。

受給者の選定は、広く国際的に認知されたメンバーで構成するパネルがピアレビュー方式で行います。

助成金の申請、支給、報告のプロセスは非常に分かりやすく、利用しやすいものとなっています。さらに、ERC助成金は「持ち運び可能」となっており、プロジェクト進行の過程で有用であれば、欧州内のホスト機関の変更が可能です。助成金は研究者を対象として支給されるもので、当初のホスト機関に結び付いたものではありません。

プロジェクトへの専従時間: ERC助成金を申請する研究者はプロジェクト遂行に最大の努力を払い、多くの時間それに専念する必要があります。しかしながら、ERC助成金対象の研究遂行にあたり、欧州滞在中における時間の100%をその研究に充当するよう義務付けるものではありません。

若手助成金と独立移行助成金の場合、研究責任者は勤務時間の50%以上をERC助成金の支給対象であるプロジェクトに充てるとともに、勤務時間の50%以上を欧州のホスト機関での勤務に充てるものとします。

上級助成金については、研究責任者は勤務時間の30%以上をERC助成金の支給対象であるプロジェクトに充てるとともに、勤務時間の50%以上をEU加盟国あるいはFP7関連国内のホスト機関での勤務に充てるものとします。

ERC助成金は個々の研究者(「研究責任者」)とそのチームが実施するプロジェクトを支援します。研究チームの構成については柔軟に対応し、チームメンバーについてはプロジェクトの性質によって欧州・欧州外であっても可とし、その国籍は問いません。

ERCプロジェクトチームのメンバーに空席が生じた場合、研究責任者はその旨、Euraxess-Jobsのデータベースで公表することができます。

当機関の冊子では欧州以外の国籍を有するERC助成金受給者の声を掲載しています:冊子